五台山から約5.7km。急な石段を登り、山門を抜けると、そこには目を見張るような光景が広がっています。突き抜けるような空、一面に広がる太平洋の青は、訪れた人の心も体も癒してくれるでしょう。境内には屏風岩など、変わった形をした岩石が多数見られます。
ここは、弘法大師が土佐沖を航行する船の安全を祈願し、ご本尊である「十一面観世音菩薩」を刻んで開基したと言われており、いまでも「船魂観音(ふなだまかんのん)」として漁民の信仰を集めています。江戸時代、歴代の土佐藩主も参勤交代の際にはここを訪れ、航海の無事を祈ったそうです。本堂の右手には、かつては近隣の集落に時刻を知らせる役目を果たしてきたという鐘もあります。