本堂までの厳しい道の途中には、一丁ごとに地蔵が置かれてあり、八丁あることから「八丁坂」といわれています。黄色く色づいた文旦やみかんなどの畑を両脇に見ながら曲がりくねった坂道を上ると、その先にあるのが清滝寺です。養老7年(723)、行基が「薬師如来」を刻んで開基しました。
この札所の見どころは何といっても、本堂前にある大きな木造の薬師如来像。一木造りで量感があり、その胎内は戒壇になっています。ご真言を唱えながら、暗く長い回廊を通って抜ける「戒壇めぐり」をすれば、厄除けにご利益があると言われています。また、境内の御堂に安置されたお地蔵さんは、婦人病の平癒祈願として人気があります。