もともとは、聖武天皇の勅願によって建てられた福円満寺が始まりです。当時は他の6つの寺と併せて「仁井田七福寺」と呼ばれていました。後に弘法大師が5ヵ寺を建てて五本尊を祀り、「仁井田十二福寺」として栄えました。いまではその5体の本尊がこの岩本寺に納められており、大勢の人がお参りに訪れます。圧巻は、本堂の天井絵。1976〜78年、お遍路さんを手厚く迎えるために増築した本堂の天井に、575枚の色とりどりの絵がはめられています。
また、大師にちなんだ「七不思議」の伝説も残っています。大師の霊力で7回花を咲かせ、3回実るようになったと言い伝えられる「三度栗」の木が、いまも境内に残っています。