太平洋の青、灯台の白、木々の緑が美しい足摺岬。この風光明媚な地に建つ金剛福寺は、弘仁14年(823年)に建立。この地を観世音の理想の聖地とした弘法大師が、自ら「三面千手観音」を刻んで安置したのが始まりとされています。ご本尊は、秘仏ですが、正月、初観音、春祭りなど特定の日には一般公開されています。旧暦の2月15日には、大師の生誕を祝って「ねはん祭り」が行われ、大勢の人で賑わいます。
岬付近には、「足摺七不思議」と呼ばれる大師にまつわる不思議な伝説の場所が数多くあります。大師が亀の背中に乗って渡り、海上安全などを祈ったといわれる「亀呼岩」や、孝心を試すといわれる「ゆるぎ石」などを巡るのも一興です。