土佐の街路市

一年を通じ、同じ場所、同じ曜日に立つ街路市。変わるのは、季節ごとの農産物や、それを使った加工品の顔ぶれです。素朴で飾らない田舎ずしやおまんじゅうも、出店者によりこだわりはさまざまだから、好みの味を見つけるまで通うのも、市ならではの楽しみです。高知で昔からふつうに食べてきたものと、土佐弁があふれる街路市では、高知の人の毎日のくらしをかいま見ることができます。

土佐の街路市

300年以上の歴史をもつ街路市が、土佐藩法により正式に位置づけられたのは、元禄3年(1690年)。当時は、毎月の市日が定められた日切りの市でした。日本に太陽暦が採用されて4年後の明治9年(1876年)、日曜市が誕生し、これが高知市の「曜市」のはじまりです。




市では会話も楽しみのひとつ



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市では会話も楽しみのひとつ

ゆっくり歩いて往復2時間、
見るもの聞くもの、味わうすべてに感動!
高知城追手門から、まっすぐ東へのびる追手筋。ふだんは両側4車線の道路を2車線通行止めにして立つのが、日本最大といわれる街路市、日曜市です。お城に近く、県外客も多いのですが、農産物から骨董品まで、けっして“よそゆき”の品物は売っていません。とくにお目あてがなくても、とりあえず、イモ天やアイスクリン片手にお店をのぞく…そんな地元住民の休日の散歩スタイルと、観光客が違和感なくとけあう、南国土佐の青空市場です。
住所 追手筋
連絡先 1314.5m
連絡先 約500店
連絡先 05:00〜18:00(4月〜9月)
06:00〜17:00(10月〜3月)
連絡先 1月1日・2日、よさこい祭り期間を除く毎週日曜日
 
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日曜市のエッセンスが感じられる
歴史ある静かな町並み、水路の上にお店が並ぶ。
火曜市が立つのは、はりまや橋から路面電車で西へ約10分、電車通りから一本南へ入ったところ。このあたりは「水道町」とよばれる通りで、車道と歩道の間に藩政時代からの水路が流れます。お店は、水路の上に木の板をわたして開かれ、お客さんは歩道側から買い物をします。昭和元年、上町5丁目電停の南の広場に誕生。交通量の増加などから移転、昭和42年より現在の場所になりました。周辺には古くからの住宅も多く、おなじみさんの多い庶民的な市場風景です。
住所 上町4〜5丁目
連絡先 248.5m
連絡先 約60店
連絡先 日の出〜日没1時間前
連絡先 1月1日・2日を除く毎週火曜日
 
土佐の街路市
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大きな街路樹の下、テントのにぎわい
丸の内の官庁街もお得意さん。
木曜市が立つのは、県庁をはじめ官公庁や事務所ビルが集まる、オフィス街の一画。すぐ北には、路面電車の走る通りをはさんで高知城が見え、いかにもお城下の風情です。現在も多くの食料品店がならぶ大橋通を中心に昭和元年から開設された木曜市は、戦争や高知市の発展とともに移転をくりかえし、昭和46年、今の場所へ。お昼には、近くに勤めるサラリーマンの姿もたくさん。手早く野菜をえらぶ女性、昼食用に山菜おこわやうどんを買うお客さんでにぎわいます。
住所 高知県庁前
連絡先 278.5m
連絡先 約110店
連絡先 日の出〜日没1時間前
連絡先 1月1日・2日を除く毎週木曜日
 
土佐の街路市
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南北に長い愛宕商店街とともに育ってきた、
昭和のなつかしさを伝える場所。
高知市の中心街からやや北寄りの、愛宕商店街に隣接するのが金曜市です。昭和元年、朝倉町ではじまり、昭和6年には江の口と旭駅前通にも開設されました。そのなかで江の口の金曜市が終戦とともに再開し、昭和27年から現在の場所に。愛宕商店街の発展や市街化の流れのなか、存続には多くの人の努力がかさねられてきました。小さい市ながら、野菜から帽子などの雑貨まで、品ぞろえは豊富。近所の人の利用が多いようです。
住所 愛宕町1丁目
連絡先 233m
連絡先 約60店
連絡先 日の出〜日没1時間前
連絡先 1月1日・2日を除く毎週金曜日