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もともと帯屋町のイチヤの裏、中央公園の西側で営業していた「くろちゃん食堂」が、今の柳町・おびや町小路の入り口に店を構えたのが40年以上前になる。中央公園のそばからいうと、50数年の歴史がある。この間ずっと「食堂」というのが粋だ。移った頃にはすでに小路はあり、懐かしの中華料理店「風珍」があり、ほぼ同じ位に営業を始めたという。当時は映画館(東宝)や帯屋町アーケードへつながっている。後から「関羽」など人気店も出店した。くろちゃん食堂のご主人である黒川さんは、店の前で炭をおこし、通りを眺めながら七輪で焼き魚を手際よく焼いている。注文があっては焼き、通りに馴染み客が現れると会話を楽しむ。実際取材中も、スナックのママから相談事が。立ち話だが親身になって話を聞いているのである。
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