温暖な黒潮町に暮らして。

柳澤 邦男さん Yanagisawa Kunio
大阪での総務・経理の仕事を定年退職した後、今年5月31日に黒潮町に移住して来ました。高知県に移住を決めた理由は2つあります。まず、出身地が長野県ですので、ずっと第2の人生は温暖なところで過ごしたいと考えておりました。そして、釣りが趣味ということもあり、海の近くで暮らしたいとの思いを持ち続けてもいたのです。長女が先に四万十市に移住していた事もあり、その周辺で住居を探しはじめました。主にインターネットで情報を集め、現地にもしばしば足を運びました。そして、黒潮町の移住受入体制が充実している事を知り、住居を探しはじめました。しかし、賃貸住宅では保証人が必要となるにもかかわらず、私には高知に知り合いがいません。加えて、ペット不可がほとんどで、飼っている愛犬は手放せるはずもなく困っておりました。しかし、そのような中、長女の勤務先からの情報提供もあり、現在の家屋を購入することができ、無事高知へ移り住むことが出来ました。
  子供さん達に風船を配ったりするボランティアをしています。

大阪にいた頃はピエロに扮し、イベントの中で子供さん達に風船を配ったりするボランティアをしていたのですが、こちらでも声をかけて下さる方がおり、続けています。地域の皆さんは親切で「人」が良く、畑仕事は畝の作り方から教えていただきました。苗も種も植えてもらい、まさに「心」からのお付き合いと呼べる程、仲良くさせて頂いています。私の方からも黒潮町に溶け込むために、地域の方とのお付き合いをしっかりと、行事には進んで参加し、何でも率先して行い、コミュニケーションを取るように心掛けをもって毎日を過ごしています。

都会から見た田舎の魅力と、田舎に移り住んで見てはじめてわかる田舎の良いところ   移住を行う事によって、都会から見た田舎の魅力と、田舎に移り住んで見てはじめてわかる田舎の良いところの両方を体感することができました。移り住んで感じた良さとしては、田舎の人の素朴さ、自然の雄大さ、伝統ある文化などがあげられます。近年、田舎では過疎化が進みつつありますが、私の今まで住んでいた地域では、団塊の世代の方をはじめ、私のように田舎暮らしを希望する方が増えつつあります。このような人々の為に、地域の協力が不可欠です。将来的には、黒潮町への移住者のネットワークを作り、移住を考えていらっしゃる方が来やすい、住みやすい環境作りをしていきたいと考えています。ここ黒潮町は住みやすい土地ですので、もっと多くの方に移住してほしいです。人が来ると地域も活性化され元気が出ますしね。当初は多少のカルチャーショックや、田舎の不便さも感じていましたが、住めば都と申しましょうか、現在は快適に過ごしています。
DATA
柳澤 邦男さん Yanagisawa Kunio
略歴 1945年長野県生まれ。大阪で長年勤務して、定年後に第二の人生を歩むため黒潮町へ移住。
地域のボランティア活動も積極的に行う。
市町村データ
黒潮町(くろしおちょう):土佐湾の豪快な自然と向き合う
四万十市 四万十町  
http://www.town.kuroshio.lg.jp/
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