三宅のうどんには、ご主人の秋山辰夫さんの素朴さと、こだわりがある店。そして「うどんは大衆のもの」とご主人はいう。ダシ汁は昆布、宗田節、さば節でしっかりとしたダシを取る。材料は半端じゃないぐらいの量を鍋に入れる。そのタイミング、煮る時間がポイントだが、これがお店の特徴であり、ダシ汁の味になる。麺はさぬきうどんのようなプリプリした食感より、歯ごたえが良いもちもち感がご主人の好み。手打ち麺も湿気がある日、乾燥した日など、季節やその日の気候によって小麦粉と水、塩の調合具合を微妙に変え、麺のこね具合に注意する。「うどんの麺には湿気が敵ですよ」と教えてくれる。店内の作業場で、手際よくうどんを切り、湯がいていく。 |