ダ・リョウマbis
ワインに合う大人のイタリアンはがっしりとしたヘビーな味。
築100年の古民家を改装したイタリアン料理店。オーナーシェフの竹田豊さんが「お茶屋イタリアン」にしたいと願った、イタリア郷土料理とケーキの店「ダ・リョウマbis」だ。
竹田さんが作るイタリア料理は、一度イタリアへ旅行したヴェニスやフェレンチェで食べたトラットリアやリストランテと同じ味がした。料理それぞれにがっしりとしたヘビーな味わいで、ワインやビールに良く合う料理といえるし、それは高知ではなかなか出会えない大人の料理だ。それが気に入って移転オープンが目前だったが取材を申し込んだ。竹田さんの経歴はなかなか凄まじい。高知市内のイタリア料理店やカクテルバーで働いていたが、一から出直そうと25歳から3年間、イタリアへ出かけた。それも一ヶ所に腰を落ち着けることはなく、べルーノやペルージャをはじめ、プラト、ルッカ、トスカーナなどイタリアの地方10地区を転々としながらピザ屋からレストランまで勤務する。もちろんコネがある訳ではなく、言葉も喋れない中、実力だけで店を渡り歩き、次の地区へと移っていった。反対にローマやミラノなど大都市は料理のまがいものが多いので避けていたという。
築100年の古民家で味わう新しいスタイル「お茶屋イタリアン」
「イタリア人って土佐人とそっくりなんですよ。ガンコな職人気質なこと、時間にルーズなこと、陽気なこと。僕は高知が嫌いで飛び出したのに(笑)同じような気候風土、人間がいる所で修行しましたね。でも地方それぞれ料理の種類も味付けも違いますから、どこの町の料理も郷土料理なんです。こうやって3年間まわったことで、料理の基本は出来上がったと思います」3年の修行を終えて日本に帰ってきた竹田さんは、今度は四国、関西、東海と国内のイタリア料理店をめぐり、2004年3月に「ダ・リョウマ」を高知でオープンさせた。「国内では雇われシェフなので、どうしても店の方針があり、あるいは売上げのノルマもあったんですね。ジレンマを持ちながらもそれをクリアするための努力をしたことで力はついたと思います」
「ダ・リョウマbisは多くの方に愛される、間口を広げたお店にしたいですね。築100年の建物と、イタリア料理を組み合わせた『お茶屋イタリアン』にしましたので、雰囲気と食事を楽しんで欲しいです」。イタリア時代の苦労話も朗らかに話す竹田さんでした。
DATA
Vol.007
ダ・リョウマbis
場所 高知市前里84
 
 
TEL 088-824-9340
営業 11:00〜L.O21:30(土・日曜は22:30)
定休 月曜(祝日の場合は翌日)
駐車 あり
メニュー パッケリ
もち豚と牛アキレスとゴボウのラグー 1350円
ハマチのポリート
ビエトラとフルーツトマトのソース 1500円
おまかせコース 3150円〜
市町村データ
高知市(高知市):人口30万人を有する高知県最大の都市
高知市 高知市  
http://www.city.kochi.kochi.jp/
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